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もがいてる

俺たちいつまでも歳を取るのを楽しみにしてようなって話してる

夜間飛行 - 2

原文


Et le pilote Fabien, qui ramenait de l'extrême Sud, vers Buenos Aires, le courrier de Patagonie, reconnaissait l'approche du soir aux mêmes signes que les eaux d'un port : à ce calme, à ces rides légères qu'à peine dessinaient de tranquilles nuages. Il entrait dans une rade immense et bienheureuse.
Il eût pu croire aussi, dans ce calme, faire une lente promenade, presque comme un berger. Les bergers de Patagonie vont, sans se presser, d'un troupeau a l'autre : il allait d'une ville à l'autre, il était le berger des petites villes. Toutes les deux heures, il en rencontrait qui venaient boire au bord des fleuves ou qui broutaient leur plaine.
Quelquefois, après cent kilometères de steppes plus inhabitées que la mer, il croisait une ferme perdue, et qui semblait emporter en arrière, dans une houle de prairies, sa charge de vies humaines, alors il saluait des ailes ce navire.

試訳

さて、パイロットのフェビアンは港に寄せる波のように夜が近づいてきていることに気がついていた。パタゴニア航空便のパイロットである彼ははるか南方からブエノスアイレスに向け飛行していた。夜は静かだ。空にはかろうじて薄い雲がひだのように描かれている。彼は幸福感を胸に広大な港へと入っていった。
彼は知っていた。この静けさの中であれば、さながら羊飼いのようにゆったりと歩いていると思うこともできる。パタゴニアの羊飼いは行く。追い立てられることなく、家畜の群れとともにあちらからこちらへと、ただ歩いて行く。彼もそうだ。彼は小さな村の羊飼いといってもよいのかもしれない。二時間おきに、大河の縁で水を飲む人や、草を食む家畜に出会う生活をしているのだから。
 時折、100kmは続く、海よりも人の住んでいないステップ地帯で、彼は出会うことがある。打ち捨てられた農場、あるいは跡地――彼はそれを見るたびに機体を少し傾けて挨拶をするが、その間にも人間の生命の息吹は草原のうねりと共に走り去っていってしまうのだった。

ノート

  • legeres: legereの複数形。軽い、薄い
  • a peine: かろうじて
  • dessinaient:dessiner 描く
  • tranquille: 悠々と おちついた
  • eut: avoirの半過去。後ろに動詞を伴って接続法大過去かな
  • pu: pouvoirの過去分詞形。pouvoirは用法が多くて、~できる・してもよい・かもしれない・~だろうか…などなど。古典語の「可し」だとおもうとわかりよい
  • croire: ~と思う、信じるの原型。
  • berger:羊飼い

フェビアンが羊飼いだったのかあるいはそうでないのかよくわからんのは時制を適当に読んでいるせいです。全部同じ時制だからたぶん、羊飼いのようなものだ、でいいと思うだけどな。