フランス語には定冠詞、不定冠詞、部分冠詞があるがその使い分けについて。
ものすごくざっくり言うと
ほとんどの場合は定冠詞を使用する。
- 一般的な事象
- 抽象的な事象
- いちいち指摘する程でもなく当然あるべきもの・こと
この定冠詞を使うものの中から、特に「これだ」「この種類だ」と言いたい場合に、不定冠詞を使用する。つまりフランス語の不定冠詞はone of the~とかthe other oneとかなんだね。
例)
Alors que le train quittait la gare, la pluie se mit a tomber, une pluie a moitie gelee.駅から電車が出発したところで、雨が降り始めた。氷雨であった。(よみとく文法より)
分解すると
- le train:電車
- la gare:駅
- la pluie:雨
- une pluire a moitie gelee:半分凍った雨
雨はふつう数えられない名詞だが、一口に「雨」といった場合は自然現象なのでla pluie、雨の種類を詳しく説明するとune pluire a moitie geleeとなる!
なるほどー
夜間飛行より
夜間飛行は不定冠詞が多いのだが、今日の文だと
Mais le radio pensait que des orages s'etaient installes quelque part, comme des vers s'installent dans un fruit.しかし無線技師は雷雨はどこかに潜んでいると思った。果実の中に潜んでいる虫のように、どこかにいるはずだ。
- le radio:無線技師
- des orages:雷雨
- des vers:虫
- un fruit:果実
定冠詞は無線技師だけだが、彼はその前から出ているので定冠詞でも特に違和感はない。
雷雨が不定冠詞なのは、雨の種類にあたるからかな?
虫と果実が不定冠詞なのはcomme(~のように)で導かれている句だからだろうか。
うん。むずかしいね!
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